- 業種
- 物流
- 年
- 2025
- 技術
- Cloudflare Workers · D1 · React · デザインシステム
−63%
一件あたりの作業時間
課題
四つのシステムが噛み合っていませんでした。同じ貨物が通関では別の番号、照合表ではまた別の番号。誤りは検出されず月末に人手で吸収され、年間で何件あったのかを誰も把握していませんでした。
制約
毎日出荷している会社です。「二日止めて切り替える」は二日間の休業を求めることと同じでした。初週から、新旧のシステムが同時に正しくあることが前提でした。
進め方
まず貨物の識別子を一本化し、その後モジュール単位で移行しました。どの週で止めても壊れない状態を保っています。慎重さではなく、九か月の案件では必ずどこかの週で問題が起きるからです。
ひとつの判断
一括移行はしませんでした。四か月間は並行運用し、各貨物を両方に書き込み、毎日自動で差分を比較しました。最初の六週間は毎日差分が出ましたが、その一覧こそ仕様書に抜けていたものでした。
トレードオフ
並行運用の代償は実在します。維持すべき書き込み経路がもう一本、照合レポートがもう一種類、工数はおよそ三割増。それでも妥当だと判断しました。もう一方の選択肢は、失敗すると出荷が止まるからです。
結果
一件あたりの作業時間が63%減、月次締めは五営業日から即日へ。九か月間、出荷は一日も止めず、切り戻しも一度もありませんでした。
その後
引き継ぎから一年後、通関区分を二つ、ご自身で追加されました。相談はありませんでした。それが、正しく作れたかどうかの判断基準です。