- 業種
- エネルギー
- 年
- 2025
- 技術
- 時系列データ · エッジ処理 · データ可視化
10k
か所をリアルタイム監視
課題
一万か所が五分ごとに送信。旧ダッシュボードは描画に四十秒かかり、運用チームは使っていませんでした。実際に見ていたのは、毎朝届く表計算の添付ファイルです。
制約
設置場所は山の斜面、屋根の上、通信の不安定な場所です。データは遅れ、重複し、欠けます。データが揃っている前提のダッシュボードは、ここでは毎日嘘をつきます。
進め方
エッジで事前集計し、「今どうか」と「なぜか」を同じ図の二つの尺度で示しました。遅れて届いたデータは、その区画だけを再計算します。一日分をやり直しません。
ひとつの判断
欠測は補完せず、そのまま描きます。欠けた区間は別の網掛けで表示されます。運用担当が見るのは「ここにデータがない」であり、補間されて健全に見える線ではありません。
トレードオフ
図は美しくなくなりました。初期デザイン案の滑らかな曲線は残りませんでした。実データで両案を作り並べてお見せしたところ、美しくないほうを選ばれました。
結果
初回描画1.2秒以内。運用チームが初めて壁の画面に常時表示するようになり、朝の表計算メールは二か月後に配信停止となりました。
その後
網掛けはすでに一度、役に立ちました。ある地域の送信が六時間途絶えた際、図から読み取れたため当日中に発見できました。月末の照合まで待たずに済んでいます。